2013年07月17日

イタリアで見るアフリカの一般的な歩き方①

どうも皆さん、ヤマさんです。

今日はイタリア軍のアフリカにおける一般的な装備を紹介したいと思います。

アフリカ戦線はアメリカとドイツしか戦ってねーよなどとぬかす輩はギウリーノの広場で銃殺刑の後にロレート広場で晒し者にします。



それでは行きましょう。

イタリアは長い事アフリカという大地に固執しその灼熱の大地を生き抜く為の戦闘服を1930年頃から開発し全軍に配給していました、数多い熱帯服の中でも国内で手に入りやすい物を紹介します。

イタリアで見るアフリカの一般的な歩き方①
まずはこちらです、これは一般的にM40サハリアーナ(サハラ砂漠という意味)と呼ばれる熱帯服で1940年以降に大量に普及し二次戦をアフリカで戦う一般的な
歩兵は主にこれを着ています、襟に付いている星型の襟章はステレッタと呼ばれ当時イタリアに存在した王家の星章です、ステレッタと重なるように師団章を襟に
付け各部隊の区別をつけます。

腰のベルトがヒジョーにカッコイイですね、イタリア軍の軍装は当時国内で活躍していた一流デザイナーにデザインさせた物ですので一般歩兵といえど妙なオシャレ感があります。


イタリアで見るアフリカの一般的な歩き方①
こちらはM1891革装備品です、そうですその名の通りこの装備は一次戦以前に制定された物です。イタリア軍が主に使用する小銃はカルカノ小銃、あのオズワルド
がケネディ暗殺に使用し一発の銃弾が7つもの銃創を作ったという事で有名かと思いますが違います、オズワルドが使ったカルカノはカルカノM1938、大戦中
のイタリア軍の主力小銃はカルカノM1891です、「あれ?時代が・・・」と思う方も多いと思いますがその辺のイタリアのお寒い事情はまたの機会にいたしましょう。

話が脱線しましたね、このポーチは左右に6発クリップが3個づつ、計36発の弾薬を携行します、なんという事でしょう!どう考えても少ないですね当時の主要参戦国
ではダントツの最下位ですおめでとう、これもまたお寒い事情があるのです・・・。当時のイタリア軍では開戦以前から終戦にいたる全期間でこれを使用していますつま
りこれを入手すれば最低限の腰回りはクリアーです、リーズナブルですねありがとうイタリア。


イタリアで見るアフリカの一般的な歩き方①
これらを組み合わせるとこの様にポーチを正中線に置きサスペンダーで肩から吊ります、なんとも奇妙な姿でしょう。普通は左右にポーチが来るものですがイタリア軍
ではど真ん中、これがまた匍匐をする際にとても邪魔なのです。腹を圧迫して長時間は苦しく正立方形のフォルムは思うように腰を低くさせてくれません、しかしこの独
特さこそ正にイタリア、当然この様な形になったのも事情があり当時の兵士は左右どちらかにずらしていたとも聞きます。


それでは皆さん今日はこの辺で、今日の記事では紹介しきれなかったイタリア軍の装備品はこの先まだまだ紹介していこうと思います、駄文にお付き合い頂きありがとう!


Grazie! Camerati!


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Posted by NIT-ASC  at 22:21 │Comments(0)装備紹介(ヒストリカル系)

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